SDGs(持続可能な開発目標)

最近よく話題に出されているSDGs、教育の世界にも根本的な考えや指針になるかもしれない内容になっています。もともと国連サミットで採択され、じわじわと様々なところでも聞こえてきました。

Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)とされ、17の目標が掲げられています。もともと前身の目標としてあげられていた、2015年までの発展途上国への8つの支援(1.貧困・飢餓, 2.初等教育, 3.女性, 4.乳幼児, 5.妊産婦, 6.疾病 7.環境, 8.連帯)をもとに、普遍性、包摂性、参画型も統合性、透明性を盛り込んだ形で新たなる目標が採択されたものが、SDGsになります。

2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます

外務省 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html#about_sdgs

外務省地球規模課題総括課のTwitterも開設されています。

日本では2019年のアクションプランとして、

  • SDGsと連動する「Society 5.0」の推進
    • 中小企業におけるSDGsの取組強化
    • 科学技術イノベーション(STI)の推進
  • SDGsを原動力とした地方創生,強靱かつ環境に優しい魅力的なまちづくり
    • SDGsを原動力とした地方創生
    • 強靱かつ環境に優しい循環型社会の構築
  • SDGsの担い手として次世代・女性のエンパワーメント
    • 次世代・女性のエンパワーメント
    • 教育・保健分野における取組

国内実施・国際協力の両面においてSDGsを推進していくとのことです。

SDGsの触りだけ紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。私達の生活と仕事に徐々に浸透してくる気配が感じ取れたでしょうか? これからも少しずつですか取り組みなどをご紹介していければと思います。

新年明けましておめでとうございます

去年から始めた教育系ソフトウェアのサイトです、まだ一年立っていないにもかかわらず本業に時間を取られてしまい、更新がまちまちでしたが今年は時間が取れそうなので、色々なチャレンジをしていきたいと考えております。

コンピュータを利用しての教育というのは、昭和の時代を引きずって本当にこれが世界に通用するような人材を育てる事ができるのかなと心配です。このブログを通じで教育という分野に少しでも光が当たれば良いなという気持ちで取り組んでおります。

よろしくお願いいたします。

2020年度までに必要な“ギリギリ最低限”のICT教育環境

https://ict-enews.net/zoomin/21icten/

教育現場で最低限必要と思われる環境をまとめた記事が公開されていました。

MakeCode×micro:bit 200プロジェクトが実施した、200校に教育用マイコンボードをプレゼントする企画で、プログラミング教育を行った実態アンケートを元に記事が作成されていました。

http://www.wdlc.jp/report/20181130.html

配ったまでは良いが、実施していない学校が抱える問題の多くは、

・学校内のインフラ、環境の整備が整っておらず実施できない
・教師のプログラミングスキル不足
・教材不足

この3点が指摘されていました。

私が気になったところだと、ICT環境整備のステップ内に個人用スペースがあることが気になりました。例えばその個人用スペースを実現するために、どうやって行うのでしょうか? 校内にサーバを立ててディスクを割り当てるのか、クラウドサービスを利用するのか、毎年変わる学生に対してアカウント管理はどうなるのかなど。

おそらく学校の先生が片手間で行うような仕事では無く、専任の担当者や外部の業者が必要になるはずです。私がちょっと見ている学校で全くこんなことをやっておらず、WindowsNTの共有フォルダでいまだに運用している学校もあり、ネットワークも業者が入れたフィルタリングソフトでアクセス出来ないようにして、有線LANも下の先を引っこ抜くなど、これでいいんだという運用の仕方をしていました。

まだまだ地方はITなんて使わなくてもわが校には伝統と歴史があるという人たちが巣食っている現状どうしていくのでしょうかね。

Microsoftの教育

https://www.microsoft.com/ja-jp/education

Microsoft Education
「子どもたちの学び」と「教職員の働き方」の2つの改革のお手伝いをします。

https://www.microsoft.com/ja-jp/education

Microsoftもかなり教育の分野には力を入れています、自社のwindowsやSkype、officeなどの付随サービスを利用したICT環境を提供しています。

このサイトがマイクロソフトの教育のための主な情報発信の場所になります。
ソフトウェアからハードウェアや使い方まで幅広く情報を発信しています。

https://aka.ms/ict_research1806

各学校の調査報告なども掲載されていますので、ICT教育で何ができるかなどファーストステップとして活用してみてはいかがでしょうか?

教育ITソリューションEXPO 特別講演レポ

「先生が忙しすぎる」をあきらめない!本気で進める、教職員の働き方改革

特別講演を聞いてきましたので、概要のレポをお送りします。走り書きしたメモからなので

学校の長時間労働は放置できない。働き方改革にITが貢献できることも多いし、IT以前の、働き方改革以前の問題もまだまだ多い。あなたの学校はどうだろうか?“今ひとつ教職員の本気度が高まらない”、“会議の見直し等以外はできていない”、そんな学校も多いと思う。このセッションでは、学校の働き方改革の必要な理由と具体策について提案する。

https://www.edix-expo.jp/seminar/より抜粋(2018-05-27)

教育研究家/中央教育審議会
学校における働き方改革特別部会 委員 妹尾 昌俊

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教育ITソリューションexpo 視察と今年の動向について

教育ITソリューションexpo行ってきました

今年の動向

地方のため毎年行けるわけではないのですが、高校で情報科目が改善された2012年前後が一般企業の出店数、各教育関係(大学や教育委員会など)が多く参加していたような気がします。その頃を境に規模が下向きになっていたような気がします。今年に入って、再来年から始まる小学生のプログラミング教育や、先生の働き方改革、学校の運営管理など盛り上がる要素があったおかげで、出店数も多かったようで例年以上に大規模での開催だと思いました。

見回って感じたこと

  • 学校経営をサポートするようなソリューションが多かった
  • 先生の働き方改革のような仕組みを提供している企業が多かった
  • プログラミング教育を意識した教材が多数展示
  • 電子黒板等の先進的な技術は一時期に比べて落ち着いたような気がする
  • オープンソースでの教育ソリューションを提供している企業を見つけられなかった
  • 直接的な教材を展示する企業は少ないように見受けられた
  • AppleのSchoolManagerがすごい使い勝手よさそう
  • ChromeBookの展示はあったがGoogleClassRoomの紹介はなかった気がする
  • 電子黒板はブームが落ち着いてきた
  • 震災に関するトレンドが落ち着いてきた気がする(防災頭巾や学校の安全を守るツール等など

新しい発見があったこと

  • Totara learn (後で調べる
  • AppleSchoolManager
  • 採点アウトソーシング登下校通知システム
  • 入学前生徒フォローアプリ

これからのトレンドになりそう

  • 学生のID管理、利用後のデータ管理
  • 公務運営に必要な先生方のデータベース系のツールなど
  • 先生が手間にしているニッチな部分のソリューション
  • 先生が使っている問題のノウハウの蓄積ができる何か
  • 小学校プログラミング学習のロボットなどの教材
  • 学童とか小中高の学生がプログラミングが学習できるセミナーとか

最後に

おそらくこの盛り上がりは来年再来年ぐらいまで続くのではないでしょうか。プログラミング教育の導入に続き、学校自体の古い体質から抜け出さなければいけない、先生方の働き方改革などしばらくは大きな話題が続きそうです。世界的な流れとして、実生活でもスマートフォンやタブレットの普及により、中高の情報教育がさらに高度化が進むと予想されます。今後の教育の分野ではハード面、ソフト面を有効に活用して教育の現場を中心にステークホルダーを巻き込むようなソリューションが注目されるのではないでしょうか。